2006-10-18
凱旋門賞 回顧
帰国してから、だいぶ時間があきましたが、あらためて凱旋門賞をビデオで見ました。
印象的だったのは、日本で放映されたレース中、岡部さんが
「まだまだ」~「大丈夫」~「頑張れ」
という言葉。
解説者の発言がマイクに乗ったのは、大川さんの「ライアン・ライアン」依頼の感じがします。
ただ、岡部さんは元ジョッキーなので、この発言も思わずでてしまったのではないでしょうか。
結構、ジーンとくるし、本人も実際にディープに騎乗しているつもりだったのでしょう。
ディープが負けた直後は呆然としていましたが、これもまた競馬。強い馬が必ず勝つものでもないのが競馬。
ただ、今回はディープが勝つための条件が揃っていただけに、本当に残念です。
ローシャン競馬場には、凱旋門前日にも行きましたが、すごく綺麗な競馬場でした。
パドックは日本の競馬場ほど大きくはありませんが、中央がウィナーズサークスになっていて、レースに優勝した関係者が祝福される場所になっています。
TVや写真とかでも紹介されているので、ご存知の方が多いのではないでしょうか。
前日、レースで優勝した馬の関係者が祝福されている光景をみて、ここで池江さんが祝福されて欲しいし、武豊ジョッキーもここに立って欲しいと思いました。
地元では、斤量やローテーションが問題のような報道がされていましたが、日本に帰ってきてビックリしたのは、ジョッキーの騎乗ミスという記事が多いこと。
レース後の結果だけを見ると、確かに4コーナーを周ってから先頭に立つのが早すぎた感じもします。それが岡部さんのコメントにも表れているのでしょう。
ただ、ディープは弱い馬でありませんし、ジョッキーも強いと思って騎乗していたので、前にいた馬が思いのほか早く止まってしまったので仕方なく、先頭に立つしかなかったのです。
それでも、最後200mに必ず抜けてくれると思っていたのでしょう。
最初から予定していたローテーションで、日本最高のジョッキーで望んだ結果なので、負けたとしても仕方がありません。
今後のことのために反省は必要かもしれませんが、今回のレースはみんな頑張った結果です。それも日本では一流といわれる人たちが。
日本の最強馬と最高のジョッキーが騎乗して挑戦したレースだからこそ負けても意味があるのでしょう。
挑戦する勇気を感じたし、もう一回同じメンバーでレースをすれば、ディープが勝っていたと思います。
ここからは個人的な感想ですが、斤量よりもローテーションよりも内枠だったのが敗因だと今でも思っています。
スタートが良かったのはいいのですが、内枠はもっとも悪い展開になってしまったと思います。外枠ならゆっくり競馬ができたはずなのに…
いろいろな人にいろいろなことを聞かれましたが、敗因は内枠としか答えていません。
ディープは440前後で斤量は堪えるかもしれませんが、2着のプライドだって牝馬で58Kgを背負っているんです。
日本だと2kg差があるはずで、牝馬に負けて斤量が理由なら、最強馬とは言えませんし、それが理由だとは思いません。
強いて言えば、苦しいレースをしたことがなかったのかもしれないです。
外からゆっくりまくって、ペースを上げたまま走り続ける。それがディープのレースです。
しかし、一瞬の切れ味というか、瞬時に抜け出す足はディープにはありません。一瞬の切れ味みたいな…
以前の記事でも取り上げましたが、ヨーロッパのレースはノーザンダンサー系が圧倒的に強いです。
凱旋門賞は、Sadler’s Wells・Nureyev系が強いと書きました。馬場が重くなるとSadler’s Wells系が圧倒的で、速くなるとNureyev系が実力を発揮します。
ディープが勝つためには、良馬場でコンディションがいい状態が必要で、当日もそういうコンディションになりました。
ディープはいい足を長く使うので、できれば加速した状態でまくって行って、Peintre Celebreのように抜け出して欲しいと思っていました。
予想通りの馬場になったのですが、勝ったのはRail Link。
Rail Linkは、父・母ともにノーザンダンサー系。父はデインヒルのラインですが、母父にはヒシアマゾンの父Theatricalが。もちろんNureyev系です。ヒシアマゾンを見ると、この一族の切れ味がわかるかと思います。
2着のPrideは、Peintre Celebre産駒。その父はNureyevです。
重くなるとSadler’s Wells、軽くなるとNureyev。この一族の底の深さを感じるデータです。
しかし、ディープは勝っても不思議ではないし、勝つだけの実力はあったはず。
SS産駒ではありますが、血統を超越したオグリキャップのような馬に感じてしまいます。
残りのレースを楽しみにしたいと思います。










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